「腸内環境」という言葉、最近よく聞きますね。
腸を良い状態に保つことが、健康に役立つ、精神状態を良好に保つのに役立つことが
最近の研究で分かってきたそうです。
「腸内フローラ」という言葉も、最近有名になりました。
腸には小腸と大腸があります。
小腸では栄養素の吸収、大腸では水分の吸収をすると言われています。
この二つの腸が快適に働く状況にすることが「腸内環境改善」ということでしょう。
では、どんな状態がいい状態なのでしょうか。
私自身は便秘でなく、快便だから大丈夫と思っていたのに
大腸にポリープが見つかって大慌てしました。
大丈夫と思っていても大丈夫じゃない。
見えない臓器だから、実際はどうなっているのかわかりませんね。
一般的に腸内環境が悪いというと、
という感じでしょうか。
現代生活の中で、消化器官が炎症を起こしたり、過敏になっているということがあるようです。
悪玉菌を増やす要因として、
・抗生物質・ホルモン剤・副腎皮質ホルモンなどの薬品、
・刺激物、アルコール、添加物・人工甘味料などの化学物質
・細菌やカビに汚染された食品
などがあるそうです。
薬を飲んでいないからと言って安心できません。
私たちが食べているお肉。牛も豚もニワトリも飼育の段階で病気にならないようにたくさんの抗生物質やホルモン剤を投与されているからです。
食品も簡単に食べられるものは、多くの食品添加物を添加されています。
また、手作りの食品だって細菌やカビのリスクがありますよね。
私たちの腸内環境を見直すためには食品も見直す必要があるのですね。
腸内環境を改善するためには、負担になるものを減らしていく方法がいいと思います。
まず、乳製品。
腸と言ったら乳酸菌、ヨーグルトと思いがちですが、
乳製品は腸に負担をかけるそうです。
また、穀物も消化が難しく、腸の負担になることも。
食物繊維がいいと言われますが、
腸が炎症・疲れを感じていない、いい状態の時の話で、
腸内環境が整っていないときは摂取を控えるほうが無難です。
消化器官の負担となり、食物アレルギーを起こすこともあるそうです。
また、糖質の多い食品・スパイスも大量摂取はやめましょう。
発酵食品は体にいいと考えがちですが、
弱った状態の腸には難しい場合があります。
麴菌・イースト菌・酵母はカビの仲間です。
これらの菌は悪玉菌というわけではありません。
日和見菌と言って、環境によって善玉にも悪玉にもなるので、
腸内に悪玉菌が多い場合は悪玉菌になってしまう場合もあるということです。
食品としては生みそ・塩こうじ・甘酒・ビール・日本酒などに気をつけましょう。
ぬか漬けも乳酸菌だけでなく、酵母菌も関係しているので要注意。
キムチやヨーグルトなどの乳酸菌系発酵食品のほうが安心です。
サプリメントで乳酸菌を摂取されている方、多いと思います。
その際は人工甘味料の入っていないものを選ぶほうが良いと思います。
・免疫力強化
腸内細菌が人間の免疫機能の7割を担っています。
免疫細胞の過剰反応がアレルギーです。
この免疫細胞の働きが正常化するそうです。
・悪玉菌・病原体から体を守る
善玉菌によって腸内環境を酸性化し、悪玉菌や病原菌が劣勢になります。
・体臭の軽減
アンモニアや硫化水素を生産する悪玉菌の減少により体臭が軽減します。
・便秘の解消
善玉菌の生産する有機酸により、腸が刺激され排便を促します。
・肥満の防止
腸内細菌によって生産される短鎖脂肪酸がエネルギー代謝に関わる受容体を刺激します。
・がんリスクの低下
がんの要因となるアンモニアや硫化水素の生産量を抑制するため。
このように日常的な不調の改善から、病気の予防までよい効果が期待できるとされています。